Dragon Life
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〜  二人のモンスターのおはなし へ  〜
〜  海底にいる兄弟のおはなし へ  〜

これは2011年の冬コミに出した合同誌"MAMMA MIA!!"のうち、
メンバー作品の一部を紹介したものです。


 



「おうちへかえろう」




二人のモンスター、シドロとモドロは恋人同士。
二人は家で、チャットをしたり動画サイトをみたり。








シドロにはチャット仲間がたくさんいるけれど、
モドロは、そんな仲間とのやりとりをあまり良く思わない様子。
そんなある時、ふとモドロは、シドロのチャット窓をのぞきこんでしまいます。

<じゃあ、シドロさんのこと、しーちゃんって呼んでもいい?>

モドロは、あだ名で呼ぼうとする友達を、つい「馴れ馴れしい」と言ってしまいます。








「やっぱりヤだよ、なにさ、しーちゃん、しーちゃんって。シドロさんでいいじゃん。
イヤだよ二人だけの呼び方なんて、恋人じゃないんだから。」

「友達に呼び名くらいつけたっていいだろ。
呼び名があるくらいでなんで恋愛関係になるんだよ。」

「ふん、もういいよ。」








どうしても譲らない二人。
極端なことばかり言うモドロに、ついにシドロは声を上げます。

「ふざけるな!おまえのそういうところが嫌いなんだよ!
そんなことばっかり言ってると、いつかおまえのこと嫌いになるぞ!」








家を出て行くモドロ。
泣きながら街を歩いていきます。








通りかかったドーナツ屋でやけ喰いしてみても…








頭に浮かぶのはシドロとの思い出。
服屋の前を通っても、
カラオケ屋の前を通っても…








最後の最後に、彼は気づきます。

今までずっとシドロといて、
たくさんの思い出を一緒に作ってきたこと。

でも、それがあたりまえのように感じて
つい忘れてしまっていたこと。

モドロは冬の真夜中、
一人で街の闇に立ち尽くし、
シクシクと泣きだすのでした。




*〜*〜*〜*〜*〜*〜*〜*〜*〜*〜*〜*


 



「ふたりのタカラモノ」


海の国でのとあるおはなし。
弟の湧介が出先から帰ってくると、
部屋には兄である洋介の姿がありました。








湧介は勝手に部屋に入って来る洋介のことを、
あまり気持ちよく思っていませんでした。

ですが、毎度のことなので呆れてもう言うこともありません。

「お前の場所はおれの場所だしな」
「へーそうなんだ」

もう、半分諦めたような口調で湧介は呟きました。
ですが、次の瞬間、

「あれ!?」

驚く湧介。大切にしまって置いたモノが
いつの間にかなくなっています。








問い詰めてみたら返ってきたのはただ一言。







洋介には珍しく、今回のことはお仕置きしないといいます。
ですが、湧介はそんなことより早く返して欲しがっていました。
そしてついに…

「おにいちゃんにとって大切なモノってないの!?」

「てめえ、誰に口聞いてんのかわかってんだろうな?」

洋介はついに手が出てしまいます。
ですが、湧介は一瞬の隙をみて、







その場をすり抜け、出て行ってしまうのでした。

洋介はもちろん追いかけますが、逃げられてしまいます。
そこで追いかけるのを諦め、「湧介はひとりにされるのが嫌いな性格」
ということを思い出し、戻ってくるのを待つことにしました。








2週間近く帰ってこない湧介を心配する洋介。
さすがにひとりでは国を運営することが難しく、悩みます。

実は洋介が捨てたといったものは大切にしまってあり、
そろそろ戻してやろうと、湧介の部屋へ行きます。

ですが、そのタイミングで戻ってきてしまったのです。








大切にしていたモノが存在していたことに涙する湧介。
その姿をみて洋介は、隠した本当の意味を語り始めるのでした。




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